鼻音化の法則-률に気を付けて!
3級では定期的に률を使った
発音問題が出題されます。
漢字にすると률は『率』『律』ですね。
출석률(出席率)
이익률(利益率)
능률(能率)
확률(確率)
법률가(法律家)などなど
これは鼻音化の法則を使って
発音していきます。
4級でも鼻音化についてやりましたが
3級では更にひとつ、鼻音化のルールが加わります。
鼻音化の法則 part2
パッチム+子音の組み合わせ | パッチムの変化 | 例 | 発音 |
ㄱ+ㄹ | ㅇ+ㄴ | 출석률 | [출성뉼] |
ㅇ+ㄹ | ㅇ+ㄴ | 능률 | [능뉼] |
ㅂ+ㄹ | ㅁ+ㄴ | 법률가 | [범뉼가] |
part1についてはこちらの4級発音問題対策編で!
この鼻音化の法則part2を使って
先ほどの単語を発音すると…
출석률→[출성뉼]
이익률→[이잉뉼]
능률→[능뉼]
확률→[황뉼]
법률가→[범뉼가]
鼻音化を使った他の単語の例
률ばかりを強調してしまいましたが
基本的には上記の鼻音化の法則を覚えて
どの単語でも対応できるように
しておきましょう。
・독립(独立)
→[동닙]
・대통령(大統領)
→[대통녕]
・명령(命令)
→[명녕]
・컵라면(カップラーメン)
→[컴나면]
単語間の連音化
続いては[ㅅ・ㅊ・ㅈパッチム]における
単語間の連音化についてです。
この2つの文章で見ていきます。
버릇이 없는
버릇 없는
これは「礼儀をわきまえない-」という意味で
違いは이という助詞があるかないかだけです。
しかし、この2つは読み方が異なります。
[버르시 엄는]
[버르 덤는]
ㅅ・ㅊ・ㅈパッチム連音化はややこしい
まず、ㅅ・ㅊ・ㅈパッチムのつく単語は
発音時にㄷパッチムになるという
法則があります。
빗(櫛)→[빋]
꽃(花)→[꼳]
낮(昼)→[낟]
ただ、パッチム直後に
助詞や指定詞(이다)などがきて
文節が途切れない場合には
ㅅ・ㅊ・ㅈパッチムはそのまま発音されます。
버릇이 없는 →[버르시 엄는]
パッチムで文節が途切れて
次に来る言葉が無声子音ㅇだった場合は
ㅅ・ㅊ・ㅈパッチムはㄷパッチムとして
次の文字にかかります。
버릇 없는 →[버르 덤는]
この2つの文章でいうと
ここで文節が分かれます。
버릇이 / 없는
버릇 / 없는
文節を意識すると
パッチムがどのように変化するのかが
把握しやすいと思います。
햇빛 아래(日差しの下)→[핻삐 다래]
밤낮을 가리지 않다(昼夜を問わず)→[밤나즐~]
밤낮없이(昼夜問わず)→[밤나덥씨]
못(~できない)はどうなる?
못(~できない)も
この連音化のカテゴリーにはいります。
言葉の性質上、못の直後に助詞や
指定詞が入ることはありません。
なので、못のあとに無声子音のㅇ
(ただし이/여以外)がきたら
ㄷパッチムが次の文字に
かかると考えて問題ないです。
못 알아봤다(気づかなかった)→[모다라봐따]
못 온대요(来ないらしいです)→[모돈대요]
無声子音でも이/여の場合はㄴの挿入と鼻音化が
起こりますが、3級では出題されません。
※あと、釘とか池という意味の못は違うよ!
激音化には注意!
못 해요(できません)のときも
同様に못は発音上[몯]となります。
ただ、次にくる文字に
激音のㅎが入っています。
そうなると、激音化が起こり
発音としては
[모태요]となります。
連音化と激音化の2つを同時に問う
問題も多く出題されるので
推測の手をゆるめずに
正解にたどり着きましょう!
첫인상(第一印象)はどう読む?
첫인상(第一印象)という言葉は
どのように発音するでしょうか?
첫인상は1つの単語のように使われますが
〈はじめての〉と〈印象〉という
2つの言葉が合わさった語で
このように分けることができます。
첫/인상
また、첫のあとにくる言葉が
助詞や指定詞ではないということからも
ㄷパッチムに変化して発音する
言葉だということがわかります。
つまり、첫인상は
[처딘상]と読みます。
첫인사(初対面の挨拶)→[처딘사]
첫아기(初めての子供)→[처다기]
첫얼음(初氷)→[처더음]
やっぱり出る!漢字語の濃音化
漢字語の濃音化もやはり
出題頻度の高い問題です。
3つの法則を覚えておきましょう。
3級に出る必ず濃音化する漢字5つ
〈券〉-권[꿘]
旅券 여권[여꿘]
入場券 입장권[입장꿘]
〈件〉-건[껀]
事件 사건[사껀]
無条件 무조건[무조껀]
〈価〉-가[까]
物価 물가[물까]
対価 대가[대까]
〈字〉-자[짜]
文字 문자[문짜]
漢字 한자[한짜]
〈点〉-점[쩜]
満点 만점[만쩜]
観点 관점[관쩜]
ㄹパッチムの後に・・・
漢字語でㄹパッチムのつく言葉の
直後にくる子音が〈ㅈ・ㄷ・ㅅ〉の
場合、濃音化が起こる場合があります。
솔직(率直)→[솔찍]
출장(出張)→[출짱]
일정(日程)→[일쩡]
철저(徹底)→[철쩌]
활동(活動)→[활똥]
발달(発達)→[발딸]
일단(一旦)→[일딴]
발생(発生)→[발쌩]
실수(失敗)→[실쑤]
실시(実施)→[실씨]
合成語の濃音化
例えば술자리(酒席)という言葉。
お酒の〈술〉と席の〈자리〉という
言葉が合わさった合成語です。
これを発音すると
[술짜리]となり
濃音化が起こります。
このように合わさった語の境で
濃音化が起こる場合があります。
손가락(手の指)→[손까락]
발가락(足の指)→[발까락]
술집(飲み屋)→[술찝]
찻집(喫茶店)→[찯찝]
3級だけでみれば上記3つの濃音化の法則に
当てはまるのは約30語くらいなので、
そのまま丸暗記するのが手っ取り早いと
思います。
試験で出る語彙をほぼ網羅しているのが公式の語彙リストです。
4級・5級に出題される発音規則についてはこちら