アンニョンハセヨ!
今日は韓国語能力試験(TOPIKⅡ)の
作文(쓰기)の問題概要や
評価基準についてまとめました。
苦手意識を持っている方も多い
分野だと思います。
内容を把握して、賢く乗り切りましょう!
実際の書き方のコツやポイント、
原稿用紙の使い方などについては
下記の記事をぜひご覧ください。
そもそも韓国語能力試験とは?
韓国語能力試験(한국어능력시험)は
大韓民国政府(教育省)の国立国際教育院が
実施している韓国語のレベルをはかる試験です。
英語では
Test of Proficiency in Korean
といい、それぞれの頭文字を取って
TOPIK(토픽)とも呼ばれています。
韓国で進学や就職をする際などには
このTOPIKの結果が韓国語の語学力をはかる
目安として重視されます。
また、日本で韓国語を使った仕事をする際にも
スキルをアピールできる資格にもなります。
TOPIKⅠとTOPIKⅡとは?
韓国語能力試験(TOPIK)は
TOPIKⅡ:中級・上級レベル
の2つの試験に分かれています。
午前・午後と試験が分かれているので
TOPIKⅠ・TOPIKⅡ両方の試験を
受けることも可能です。
それぞれの試験内容と獲得点数による級分けは
下記の通りとなります。
TOPIKⅠの概要
TOPIKⅠ試験内容 | ||
出題科目 | 問題数 | 試験時間 |
듣기 (リスニング) |
30問 | 100分 |
읽기 (リーディング) |
40問 |
TOPIKⅠ級分け (200点満点) | |
80点以上 | 1級 |
140点以上 | 2級 |
TOPIKⅡの概要
TOPIKⅡ試験内容 | ||
出題科目 | 問題数 | 試験時間 |
듣기 (リスニング) |
50問 | 110分 |
쓰기 (ライティング) |
4問 | |
읽기 (リーディング) |
50問 | 70分 |
TOPIKⅡ級分け(300点満点) | |
120点以上 | 3級 |
150点以上 | 4級 |
190点以上 | 5級 |
230点以上 | 6級 |
TOPIKⅡの肝!쓰기の作文問題について
TOPIKⅠには無く、TOPIKⅡにあるもの、
それが쓰기(ライティング=作文)問題です。
110分という時間内で
듣기(リスニング)と쓰기(ライティング)の
試験が行われますが、リスニングで60分を
使うため、ライティングに使える時間は50分
しかありません。
時間が少ない割に、書くボリュームが多いので
苦労している方も多いのではないでしょうか?
ここでは쓰기(作文)問題の概要と評価基準を
理解していこうと思います。
まず、쓰기(作文)は問題番号51~54まで、
計4題出題されます。
問題番号 | 概要 | 配点 |
51 | 前後の文から( )に入る文章を予想する | 1問に2つの( )あり。 各5点、計20点 |
52 | ||
53 | 資料やグラフ、表などを参考に200~300字ほどで作文 | 30点 |
54 | 与えられたテーマについて600~700字で意見を書く | 50点 |
쓰기の過去問
第36回のTOPIKⅡの쓰기問題です。
(公式に公開されており、誰でもダウンロードが可能です。)
模範解答は下記となります。
TOPIK過去問のダウンロードは
TOPIK公式サイトより可能です。
その際、hwpファイルが開けないという方は
この記事を参考にビューアをダウンロード
してみて下さい。(無料です)
쓰기(作文)の評価基準
TOPIK公式サイト(韓国語版)より
訳した作文領域の評価基準です。
問題 51-52 |
内容及び課題遂行 | 提示された課題に沿って適切な内容で書いたか |
言語使用 | 語彙と文法などの使用が正確か |
問題 53-54 |
内容及び課題遂行 | ・与えられた課題を忠実に遂行したか ・テーマに関連した内容で構成したか ・与えられた内容を豊かに多様に表現したか |
文章の展開構造 | ・文章の構成が明確で論理的か ・文章の内容に沿って段落の構成が成り立っているか ・論理展開の助けとなる談話を適切に使用し、組織的につながっているか |
|
言語使用 | ・文法と語彙を多様に豊かに、かつ適切に選択したか ・文法、語彙、正書法等の使用が正確か ・文章の目的と機能にしたがって、様式に沿って文を書いたか |
テーマに沿って文章を組み立てること、
語彙や文法の多様さ、正確さが求められる
ような評価基準になっていますが、
・回りくどく、わかりにくい表現を使うこと
は避けたほうが良いそうです。
多少表現が間違っていたとしても部分点を
もらうことはできますので、できる限り
中級・上級レベルの文法を使いながら
文章を組み立て、わかりやすく結論まで
持っていく構成の練習が必要になります。
実際の書き方のコツやポイント、
原稿用紙の使い方などについては
下記の記事をぜひご覧ください。