『新感染 ファイナルエクスプレス』あらすじ感想:ゾンビより怖い集団心理




今さらな感はありますが、韓国に最高に面白いゾンビ韓国映画がありまして。

『新感染 ファイナル・エクスプレス』はコン・ユ主演のゾンビスリラー映画。
本国での観客動員数は1156万人で、2016年に公開された映画の中で堂々1位を記録しています。

以下、『新感染 ファイナルエクスプレス』のレビューです。



新感染 ファイナルエクスプレス 作品情報

https://movie.naver.com/movie/bi/mi/basic.nhn?code=130966#

原題 부산행
(釜山行き)
公開年 2016年
キャスト コン・ユ、キム・スアン、チョン・ユミほか
上映時間 1時間58分

 

 

新感染 ファイナルエクスプレス あらすじ

ソウルでファンドマネージャーとして働くソグ(コン・ユ)は妻と別居中で、まだ幼いひとり娘のスアンと暮らしている。スアンが誕生日にプサンにいる母親にひとりで会いにいくと言い出したため、ソグとスアンは高速鉄道KTXに乗車してソウルからプサンへ向かうことに。

しかし、直前にソウル駅周辺で不審な騒ぎが起こっていた。そして2人の乗ったKTX101号にも、謎のウィルスに感染したひとりの女が乗車していて…。

妊婦や野球部の高校生をはじめ、様々な乗客が乗り合わせたKTX。ソウルからプサンまで442Km、生き抜いて無事に到着できるのか…?

 

新感染 ファイナルエクスプレス キャスト

ソグ(コン・ユ)

ソウルの投資ファンドでマネージャーとして働いている。妻と別居して娘のスアンを引き取り育てているが、仕事が忙しく、育児はほとんど自分の母親に任せきり。プサンに行くと言って聞かない娘のために仕方なくプサン行きのKTXに乗る。

 

スアン(キム・スアン)

ソグの娘。普段は忙しい父親のことを思ってあまり感情を表に出さないが、離れて暮らす母親を恋しく思っている。普段はわがままを言わないが、誕生日の日にひとりで母親の住む釜山に行くと言い、根負けした父親と一緒にプサンへ向かう。

 

サンファ(マ・ドンソク)

KTX101号に乗り合わせた乗客の一人。妊婦であるソンギョンの夫で、口は悪いが気は優しく、腕っぷしが強い。子供の誕生を心から待ちわびている。

 

ソンギョン(チョン・ユミ)

サンファの妻。竹を割ったようなさっぱりした性格の持ち主。身重の状態で騒動に巻き込まれてしまうが、同じ列車に乗り合わせたスアンを気遣う。

新感染 ファイナルエクスプレス ちょっとネタバレ

https://movie.naver.com/movie/bi/mi/photoView.nhn?code=130966

最後までネタバレはしないものの、作品のストーリーをあらすじよりも細かく紹介していますので、この先ご注意ください。

 

韓国の地方都市、チニャンでは防疫中の看板が立てられ、そこを通る車一台一台に消毒がされていた。

 

検問で消毒をされ、道を進むトラック。

 

運転手はかかってきた電話に気を取られよそ見をし、鹿を轢いてしまう。「ツイてない」と嘆き運転席に戻ってトラックを発車させ先を進むが、死んだと思われた鹿は突如ビクっと起き上がり何事もなかったように立ち上がる。

 

しかし、鹿の目は明らかに変に濁っていた。

 

ソウルの投資ファンド。マネージャーとして働いているソグだが、上司からの命令は絶対で意に反した決定であっても遂行しなければならず、少なからずストレスを抱えていた。

 

高級車に高級マンションと金銭的には何不自由ない生活を送っているものの、子育ては殆ど自分の実の母親が担い、自分は夜遅くにしか帰れないため娘とまともに会話がない。

 

別居して釜山で暮らす妻とは娘スアンの親権をめぐってゴタゴタしており、スアンが明日釜山に来たいと言っていることすら妻からの電話で知る始末。

 

スアンの学芸会にも仕事を優先して出られず、更に誕生日だからと買ったプレゼントは、前にも自分が買ってあげたものだった。

 

スアンの唯一の願いは自分の誕生日にプサンにいる母親に会いに行くこと。

ソグは何とか仕事の都合をつけて、昼前までにはソウルに戻れるように朝5時半のKTXで釜山に行くことにする。

 

5時半出発のKTX101号には高校の野球部員、テジョンまで行くおばあさん姉妹、バス会社の専務、身重の妻とその夫など様々な人々が乗り合わせている。

 

ソグとスアンが列車に乗り込むと、部下からアンサンの工業団地で夜中にデモが起きたという電話が入る。情報を集めて銘柄を絞るようにと指示を出すソグ。

 

列車のドアが閉まる直前、足にけがをした女性が車内に駆け込んでくる。その存在に気づかずそのまま閉まるドア。

 

その女性はトイレに駆け込み、みるみるどす黒く変わっていく自分の足の変化を何とか食い止めようとパニックになりながらもストッキングを太ももに結ぶ。

 

列車が出発したその時、ソウル駅では人が人に襲い掛かる不可解な事態が発生していた。

 

日が昇りだんだんと明るくなってきた車内。

 

車内にあるテレビでは全国的なデモの様子が映され、乗客は何かただならぬ事態が起きていることを知る。

 

同時刻、連結部のスペースで倒れている女性を発見する乗務員。太ももにはストッキングが結ばれている。

 

女性は激しく痙攣しており、乗務員は急病人発生の無線を入れるが、無線が途切れてしまいなかなかつながらない。

 

すると、女性は不自然に身体が折れ曲がりながらも立ち上がり、乗務員のほうへと歩いていく。その目は白く濁っていて…。

 

プサン行きKTX101号の惨劇はここから始まる――。

 

新感染 ファイナルエクスプレス 見どころと感想

この作品の見どころは

・密室空間で爆発的に増えていくゾンビとの攻防
・危機的状況での人間の行動

の2つだと思います。

 

ダニー・ボイル監督の『28日後』やウィル・スミスが出演した『アイアムレジェンド』のような“動きの速い系ゾンビ”がわんさか出てくるので、ハラハラするスピード感とゾンビに見つかってしまった時の絶望感は手に汗を握ります。

 

そしてゾンビに襲われた人がゾンビなるまでの時間が短いので、わけの分からないうちに噛まれてしまった人がゾンビに転化し、列車という密室空間で爆発的にゾンビの数が増えていきます。

 

かと言って残された人間たちが一致団結するわけではないところも見どころ。恐怖や怒りが極限に達したときに人はどう行動するか、集団心理が引き起こす冷徹さや自己中心的な考えが新たな犠牲者を出していきます。

↓この七三分けのおじさまが「おいおいおいっ」と突き抜けた悪役っぷりで。

https://movie.naver.com/movie/bi/mi/photoView.nhn?code=130966

最初の娘とのやり取りや、未曾有のパニックを引き起こした原因など、ラストに向けていろいろと伏線が回収されて思わずゾワッっとしてしまいました。

 

興味があれば見てみて下さい~^^