韓国の五大映画賞と最新受賞作一覧をまとめたよ!




カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭、
アカデミー賞など、世界には様々な映画賞が
ありますが、韓国にも独自の映画賞があります。

よく韓国映画の宣伝で
「青龍映画賞 作品賞受賞作」というような
フレーズを見かけたりしますよね。

今日は韓国の映画賞の中で最も有名な
映画賞5つをピックアップして
ご紹介していきたいと思います。



韓国の映画賞

韓国の代表的な映画賞5つです。

映画賞 主催 開始年
大鐘賞
(대종상)
韓国映画人総連合会
KBS
1962年
青龍映画賞
(청룡영화상)
朝鮮日報
SBS
1963年
百想芸術大賞
(백상예술대상)
日刊スポーツ 1965年
釜日映画賞
(부일영화상)
釜山日報 1958年
韓国映画評論家協会賞
(한국영화평론가협회상)
韓国映画評論家協会 1980年

 

大鐘賞


http://news.donga.com/3/all/20181023/92539045/2

大鐘賞(대종상/テジョンサン)は韓国映画人総連合会が主催する映画祭です。

1958年に中央行政機関である文教部が「優秀国際映画授賞祭」という名称で設立したのが始まりで、大鐘賞と名前を変え、1962年から授賞式を行っています。

青龍映画賞とともに韓国の最も権威ある映画賞と言われていましたが、投票操作疑惑等の騒動で近年では受賞者の欠席が続き、昔ほどの権威はなくなってしまったようです。

 

2018年受賞作

今年の大鐘賞の授賞式は10月22日に
世宗文化会館にて行われました。

・最優秀作品賞

버닝』(邦題:バーニング)
監督:イ・チャンドン


https://namu.wiki/w/버닝(한국%20영화)

出演者

ユ・アイン 
『ワンドゥギ』『ベテラン』

スティーブン・ユァン
『ウォーキング・デッド』

チョン・ジョンソ 
『コール』

ほか

あらすじ

流通会社でアルバイトをしているジョンス(ユ・アイン)は配達先で幼いころ同郷で育ったヘミ(チョン・ジョンソ)に偶然会い、ヘミがアフリカ旅行へ行っている間、家にいる猫の世話をしてほしいと頼まれる。

旅行から戻ったヘミはアフリカで出会ったというベン(スティーブン・ユァン)という正体不明の男をジョンスに紹介する。

ある日、ヘミと一緒にジョンスの家に来たベンは自分の秘密にしていた趣味について告白する。その時からジョンスは恐ろしい予感に捕われる…

『ペパーミントキャンディ』や『オアシス』で知られるイ・チャンドン監督が8年ぶりに製作し、『ウォーキング・デッド』のグレン役で知られるスティーブン・ユァンが出演したことでも話題になった作品です。

村上春樹の短編『納屋を焼く』が原作となっています。

 

・監督賞

『1987』(邦題:1987、ある闘いの真実)
監督:チャン・ジュナン


https://namu.wiki/w/1987(영화)

出演者

キム・ユンソク 
『チェイサー』『哀しき獣』

ハ・ジョンウ 
『神とともに』『チェイサー』

ユ・ヘジン 
『タクシー運転手 約束は海を越えて』『ベテラン』

キム・テリ 
『お嬢さん』

ソル・ギョング 
『ペパーミントキャンディ―』『シルミド』

ほか
 

あらすじ

1987年1月、警察の取り調べを受けた22歳の大学生が死んだ。

証拠隠滅のためにパク所長(キム・ユンソク)の主導の元、死体への細工を要請するが、当日当直だったチェ検事(ハ・ジョンウ)はこれを拒否し解剖に回す。

単純なショック死のように嘘の発表を続ける警察。しかし現場に残された跡や解剖の所見は拷問による死亡を示しており、事件を取材していたユン記者(イ・ヒジュン)は「水拷問による窒息死」と報道した。この報道に対し、パク所長はチョ班長(パク・ヒスン)など刑事だけを拘束させ事件の収束をはかった。

一方、刑務所に収監されたチョ班長を通じて事件の真相を知った刑務官(ユ・ヘジン)はこの事実を伝えるために甥であるヨニ(キム・テリ)に危険なお願いをすることになるが…

 

 

青龍映画賞


https://namu.wiki/w/청룡영화상?from=%EC%B2%AD%EB%A3%A1%EC%98%81%ED%99%94%EC%A0%9C

今韓国で最も権威のある映画賞といえばこの「青龍映画賞(청룡영화상/チョンニョンヨンファサン)」です。

1963年に韓国映画の質の向上や映画産業の発展のために作られた賞で、朝鮮日報が主催し、2018年はSBSにて生中継が行われました。

大鐘賞より後発の映画賞ということで、1974年から16年間に渡り中断されていた時期もありましたが、今や大鐘賞、百想芸術大賞とともに韓国の三大映画賞に数えられ、さらに、現在では国内で最も権威のある映画賞として認識されています。

 

2018年受賞作

今年の青龍映画祭の授賞式は
11月23日に慶熙大学にて行われました。

・最優秀作品賞

『1987』(邦題:1987、ある闘いの真実)
監督:チャン・ジュナン

 

・監督賞

『공작』(工作)
監督:ユン・ジョンビン


https://namu.wiki/w/공작(영화)

出演者

ファン・ジョンミン 
『国際市場で逢いましょう』『哭声/コクソン』

イ・ソンミン
『さまよう刃』『華麗なるリベンジ』

チョ・ジヌン
『群盗』『お嬢さん』

チュ・ジフン
『アンティーク』『神とともに』

ほか

 

あらすじ

北へ行ったスパイ、暗号名フククムソン

1993年、北朝鮮の核開発を取り巻いて韓半島の危機が高まっていた。

国軍情報指令部の少領出身で国家安全企画部にスカウトされたパ・ソギョン(ファン・ジョンミン)は’フククムソン’という暗号名で北朝鮮の核の実体をつきとめるために北の有力者層内部に潜入せよという指令を受ける。

国家安全企画部の海外室長チェ・ハクソン(チョ・ジヌン)と大統領のほかには家族さえも彼の実体を知らない中、対北事業家に偽装し、北京に駐在している北朝鮮の高位幹部リ・ミョンウン(イ・ソンミン)に接近するフククムソン

彼は数年に渡る工作の末、リ・ミョンウンと厚い信義を重ね、彼を通じて北朝鮮の権力層の信頼を得ることに成功する。

しかし、1997年韓国の大統領選挙の直前にフククムソンは韓国と北朝鮮の首脳部間の内密取引に感づく。
祖国のために固い信念で全てをかけて工作を遂行した彼は抑えがたい葛藤に苛まれ…。

 

百想芸術大賞


https://namu.wiki/w/백상예술대상

百想芸術大賞(백상예술대상/ペサンイェスルテサン)は1965年に韓国の大衆文化芸術の発展と芸術人の士気高揚のために制定された賞です。

他の映画賞と異なるのは百想芸術大賞は映画だけではなく、その年1年間に放送されたテレビ放送の製作陣や出演者も対象となる総合芸術賞だという点ですね。

青龍映画祭に次ぐ権威のある映画祭として知られています。

2018年受賞作

2018年の百想芸術大賞は5月3日にCOEXモールにて開催されました。

・大賞

『1987』(邦題:1987、ある闘いの真実)
監督:チャン・ジュナン

 

・監督賞

『신과 함께-죄와 벌』(日本語訳:神とともに-罪と罰)
監督:キム・ヨンファ


https://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=73003

出演者

ハ・ジョンウ 
『チェイサー』『1987、ある闘いの真実』

チャ・テヒョン 
『猟奇的な彼女』『覆面ダルホ』

チュ・ジフン 
『アンティーク』『工作』

イ・ジョンジェ 
『イルマーレ』『ハウスメイド』

キム・ヒャンギ 
『風と共に去りぬ!?』『優しい嘘』

ほか

あらすじ

あの世の法によると全ての人間は死後49日のあいだに7回の裁判を経なければならないという。
殺人、怠惰、嘘、不義、裏切り、暴力、道理の7つの地獄で7回の裁判を無事に通過した死者のみが生まれ変わり、新しい命を始めることができる。

 

「キム・ジャフン様は本日予定通り無事に亡くなられました。」

火災事故現場で女の子を助けて亡くなった消防官ジャホン。彼の前にあの世の使いであるヘ・ウォンメク(チュ・ジフン)とイ・トクチュン(キム・ヒャンギ)が現れる。自身の死がまだ信じられない中、トクチュンは正義感にあふれた死者であり貴人であると彼をおだてる。

あの世へ行く入口でもう一人の使い、カンリム(ハ・ジョンウ)がジャホンを待っていた。カンリムはあの世の使いをまとめるリーダーであり、これからジャホンが受けなければならない7つの裁判で弁護を引き受ける弁護士でもあった。

 

閻羅大王(イ・ジョンジェ)に1000年の間で49人の死者を生まれ変わらせたら、自分たちも人間として生き返らせてもらえるという約束をした3人の使いは、自分たちが弁護や護衛をする48番目の死者であり、19年ぶりの貴人であるジャホンの生まれ変わりを確信するが、それぞれの地獄でジャホンの過去がひとつふたつと明らかにされ、予想もつかない苦難にぶつかっていく…

 

韓国映画には珍しくファンタジー要素がつまった映画で、他の作品とは一線を画した作風となっています。

ウェブトゥーン(韓国のWEBマンガ)の『신과 함께』を映画化した作品で、第一作目が「罪と罰」、第二作目が「因と縁」という2本立てになっています。だからジャホンは48番目の死者なのですね。

2作目の「因と縁」ではいよいよ49番目の死者を生き返らせることができるのか?なぜ3人があの世の使いとなったのかなどのエピソードも描かれる完結編となっています。

 

釜日映画賞


https://movie.daum.net/filmfest/photoviewer?id=172#1267639

釜日映画賞(부일영화상/プイルヨンファサン)は釜山日報が主催している、韓国では最も歴史の古い映画賞で1958年から開催されています。

1974年から2007年までは中断の期間がありましたが、2008年から復活し、2018年で27回目を迎えました。

釜山国際映画祭の会期中にこの釜日映画賞も開催されます。釜山国際映画祭のほうが聞いたことのある方も多いかもしれませんね。

 

2018年受賞作

今年の釜日映画賞はプサンBEXCOにて10月5日に行われました。

・最優秀作品賞

『공작』(工作)
監督:ユン・ジョンビン

・最優秀監督賞

『버닝』(バーニング)
監督:イ・チャンドン

 

 

韓国映画評論家協会賞


https://movie.daum.net/filmfest/main?filmfestId=109#evtId=2955&awardId=1622

韓国映画評論家協会は映画に関しての専門的見識と多様な観点で韓国映画批評を主導し、韓国映画の発展をけん引する団体として1960年7月に創立されました。

会員は評論家や作家、記者や教授などで構成されています。

韓国映画評論家協会賞(한국영화평론가협회상)は1980年から毎年開催され、今年で38回目を迎えました。

韓国映画評論家協会賞は、名前が長いのでそれぞれの頭文字をとって영평상(映評賞)とも言われています。

 

2018年受賞作

今年の韓国映画評論家協会賞はソウル韓国プレイスセンターにて11月13日に行われました。

・最優秀作品賞

『1987』(邦題:1987、ある闘いの真実)
監督:チャン・ジュナン

 

・監督賞

『공작』(工作)
監督:ユン・ジョンビン

まとめ

以上、韓国の五大映画賞と最新受賞作品の紹介でした。
日本でも公開されているものや公開予定のものもありますので、気になる作品があったらチェックしてみてくださいね^^