アンニョンハセヨ!
今日も前回に引き続いて、韓国語能力試験の
作文(쓰기)についてです。
今日は実際に作文を書いていく上でのコツや
ポイント、テクニックをまとめていきます。
どんな問題が出題されるのか、쓰기の概要や
採点基準についてはこちらの記事へどうぞ
韓国語能力試験 作文の書き方
韓国語能力試験は
TOPIKⅡ:中級・上級レベル
出題されるのはTOPIKⅡのみになります。
また、쓰기の問題内容は下記のようになっています。
問題番号 | 概要 | 配点 |
51 | 前後の文から( )に入る文章を予想する | 1問に2つの( )あり。 各5点、計20点 |
52 | ||
53 | 資料やグラフ、表などを参考に 200~300字ほどで作文 |
30点 |
54 | 与えられたテーマについて 600~700字で意見を書く |
50点 |
試験時間は듣기(リスニング)と合わせて
110分ですがリスニングで60分を使うため
쓰기にかけられる時間は50分しかありません。
この時間の少なさと、書くボリュームの多さが
TOPIKⅡが難しいといわれる所以ですね。
ですが、ポイントを押さえればTOPIKⅡの
作文もスラスラと書けるようになります。
まずは日本語で考える
まず一つ目のポイントです。
時間が少ないので気持ちが焦ってしまうかも
しれませんが、問題文を読み、まずは日本語で
構成を考えます。
日本語にする分、時間がかかってしまうように
思われますが、一旦日本語で考えを整理すると
あとは韓国語に変換していくという作業を
していけばいいので実は効率的です。
その際、一字一句語尾までを日本語に起こす
必要はありません。そこまですると時間が
かかりすぎてしまいます。
起承転結を箇条書きで書き起こし、
大まかな文章の流れをまとめるという作業を
まず心掛けるようにしてみて下さい。
最初の導入部分は問題文から拝借
2つ目のポイントは導入部分についてです。
文章の書き始めるにあたっての導入部分は
意外と「どう書いたらいいんだろう?」と
悩んでしまうところですよね。
そんな時は問題文の冒頭に注目してみて下さい。
第36回の쓰기を例に取り上げてみます。
私たちが勉強や仕事をするとき、動機が明確にあればこそより上手く実行することができます。このような動機には興味、満足感、自負心のような内的動機もあり、賞賛や報奨のような外的動機もあります。
この模範解答の導入部分を見てみます。
私たちがどんな物事を進めるにも動機が重要な役割をする。動機とはどんな物事でもやる気にさせる見えない力だが、動機には内的動機と外的動機がある。
内的動機とは興味、満足感、自負心のように心の中から自然と起こるもので、外的動機とは賞賛や報奨のように外部からくるものである。この2つの動機は私たちが物事を始めるときから終えるときまで、多くの影響を及ぼす。
鋭い方はお気づきかもしれませんが
「同じ内容を肉付けして導入としている」
のです。
このように、導入部分は難しく考える
必要はなく問題文に提示されていることを
上手く利用してサッと書けるように
してみましょう。
TOPIKⅡの쓰기では、指示された文字数で
文法や語彙を正しく使って理路整然と意見を
述べられているかというところを評価される
ので個性を発揮した素晴らしい作文を書く
必要はありません。
いかに短い時間で効率よくまとめられるかを
意識するとよいと思います。
です・ます調は使わない
3つ目のポイントは文体についてです。
쓰기では「です・ます調」といわれる
丁寧な語尾の表現は基本的には使いません。
(問題に合わせて、です・ます調を
使う場合もあります。)
長文を書く際は「だ・である」という
語尾でまとめる必要があります。
「です・ます調」と「だ・である調」が
混在しないよう文章作成をしましょう。
また、-다/ㄴ다を正しく使えるように
練習をしておくとよいと思います。
・가다 → 간다
・받다 → 받는다
・알다 → 안다 など
「私」の表現は”저”ではなく”나”
四つ目のポイントは「私」の表現です。
作文で「私は〇〇だと思う」というような
表現を使う場面もあるかと思います。
その場合に習慣的に「저는」と
書いてしまいそうになりますが、
「だ・である調」に呼応する正しい「私」の
表現は「나」です。
~대한 나의 생각은…
このように「나」を使うことを
覚えておきましょう。
まとめ
以上、韓国語能力試験の作文(쓰기)の
書き方のコツとテクニックについてでした。
쓰기のスコアが上がれば、6級合格により近づく
と思います。
時間が足りなくても書けるところまで書けば
部分点をもらうことができますので、 時間が
足りずに全部まとめられそうにない場合でも
一文字でも多く書くようにしてみてください。
どんな問題が出題されるのか、쓰기の概要や
採点基準についてはこちらの記事に
まとめていますので、合わせてチェック
してみてください。