今日は韓国語で色と、それにまつわる言葉を覚えていきたいと思います。
色が韓国語で言えると表現が広がりますね。今日もよろしくお願いします!
韓国語で色のことを색깔といいます。
基本的な色の一覧
赤色は빨강?빨간?
あれ?私ずっと赤色は빨강だと思ってました!빨간でㄴを使うんですね。
いえ、빨강でも正解なんですが、ちょっとこの表を見てみて下さい。
色の活用表
原形 | 名詞形 | 連体形 | |
赤 | 빨갛다 | 빨강 | 빨간 |
黄 | 노랗다 | 노랑 | 노란 |
青 | 파랗다 | 파랑 | 파란 |
白 | 하얗다 | 하양 | 하얀 |
黒 | 까맣다 | ー | 까만 |
빨간빨강が名詞で빨간が連体形ということですね?実際に例を挙げてみましょう。빨강と빨간の違い
빨강
赤・赤色(単独で使える)
赤い~(必ず後に名詞がつく)
빨강の例
・신호가 빨강으로 변했다.
信号が赤に変わった
・신호가 빨강으로 변했다.
信号が赤に変わった
・색깔은 빨강입니다.
色は赤です。
✖빨간으로
✖빨간입니다とは言わない
빨간の例
・어제 빨간 구두를 샀다.
昨日赤い靴を買った
→빨간+구두(赤い+靴)
・빨간 불이야!
赤信号だよ!
→빨간+불(赤い灯=赤信号のこと)
この場合も빨강は使えない
빨간색を赤色とは訳すものの、実際には赤い色という構造になっているんですね。
色の陰陽
ハナコ씨、黄色いは노랗다と先ほどやりましたが、実は누렇다という表現もあるのです。
노랗다と누렇다⁉同じ色なら1つの単語でいいのに!
いやいや、同じ黄色とはいえ、違いがあるのですよ。陰母音と陽母音って覚えていますか?
確か(ㅏ,ㅑ,ㅗ)が陽母音でそれ以外が陰母音でした。
そうでしたね。ちなみに陰と陽のイメージってどんな感じですか?
陰はちょっと暗いイメージで、陽は明るいイメージですね。
そのイメージをそのまま文字に当てはめて考えると、非常にわかりやすいですよ。
노랗다と누렇다の違い
・노랗다→黄色い、鮮やかな黄色だ
陽母音(ㅗ ,ㅏ)が使われている
→明るく軽快な色(ポジティブな印象を与える)
例
노란 꽃이 정말 아름다워요.
鮮やかな黄色い花が本当に美しいです。
・누렇다→黄色い、黄金色だ
陰母音(ㅜ ,ㅓ)が使われている
→くすんだような重めの色(ネガティブな印象を与える場合もある)
例
누렇게 익은 벼 이삭
黄金色に実った稲穂
누런 이를 하얗게 하는 치료
黄ばんだ歯を白くする治療
色の陰陽一覧表
黄 | 陽 | 노랗다 | 鮮やかな黄色 |
陰 | 누렇다 | 黄金色、くすんだ黄色 | |
赤 | 陽 | 빨갛다 | 鮮やかな赤 |
陰 | 뻘겋다 | より濃い赤、くすんだ赤 | |
青※ | 陽 | 파랗다 | くっきりと鮮やかな青(緑) |
陰 | 퍼렇다 | 濃い青、くすんだ青(緑) | |
白 | 陽 | 하야다 | 鮮やかな白 |
陰 | 허옇다 | 濁った感じの白 | |
黒 | 陽 | 까맣다 | つやのある黒 |
陰 | 꺼멓다 | 真っ黒、くすんだ黒 |
※日本語でも〈青々とした木々〉〈青信号〉等というように、韓国語でも緑色を青で表現する。
새と시の使い分け
陰陽に関連して一つ豆知識を…。真っ青とか真っ赤などの〈真っ…〉にする表現をお伝えしますね。
韓国語で〈真っ…〉と言いたいときには
새もしくは시をつける。
새もしくは시をつける。
始めの音節が陽母音の場合
새ー
새빨갛다/새파랗다/새노랗다/새하얗다/새까맣다
始めの音節が陰母音の場合
시ー
시뻘겋다/시퍼렇다/시누렇다/시허옇다/시꺼멓다
色の総称的表現
一色に何種類も表現があるなんて、何だか頭がこんがらがってきました…。
韓国語の色の表現はとにかく多様ですね。でも日本も同じだとは思いますし、そんなに細かい色までは覚えなくてもいいと思いますよ。
そうですよね。例えば青にもたくさんの青色があるけれど、まとめると青というくくりですものね。
そうです。韓国語でも総称で色を表現するんですよ。早速お教えしますね。
先生、そもそも総称って何ですか?
総称とは、ある種類や範疇に含まれるものをまとめて呼ぶことです。犬も猫もパンダもキリンも〈動物〉というカテゴリーで呼ぶことができますよね。
そういうことですね。
例えば〈青〉で説明すると、総称である푸르다の中に例えば青の種類の水色とか緑色などが含まれるということです。
青の総称 | 푸르다 |
赤の総称 | 붉다 |
黄の総称 | 누르다 |
白の総称 | 희다 |
黒の総称 | 검다 |
韓国語の色の世界、奥が深いです…
多様な色の表現があるのは素晴らしいですよね。
まずは基本からゆっくり覚えていきます!