안녕하세요(アンニョンハセヨ)
韓国語を勉強する時に一番はじめに習うといっても過言ではない挨拶ことばですよね。便利なので私も文章の書き出しについ使ってしまいます。
実はこの「안녕하세요:アンニョンハセヨ」にも方言が存在します。今日は韓国の6つの地方の方言で「안녕하세요」を言うとどうなるか、調べてみました!
そもそも韓国の6つの地域とは?
日本にも東北地方、関東地方、中国地方などの地域があるように、韓国も大きく6つの地域に分かれています。
地域 | 特徴 |
京畿道 キョンギド |
首都ソウルや仁川がある |
江原道 カンウォンド |
五輪が行われた平昌(ピョンチャン)がある |
忠清道 チュンチョンド |
忠清南道と忠清北道を合わせて忠清道という。 大田(テジョン)や比較的新しい世宗特別自治市がある |
慶尚道 キョンサンド |
慶尚南道と慶尚北道を合わせて慶尚道という。 釜山(プサン)、蔚山(ウルサン)、大邱(テグ)の3つの広域市を有している |
全羅道 チョルラド |
全羅南道と全羅北道を合わせて全羅道という。光州がある。 |
済州特別自治道 チェジュトゥクビョルチャチド |
半島からは離れた暖かい島。 |
各地域の方言の特徴
上記の6つの地域の方言の特徴を簡単にまとめました。
京畿道
私たちが韓国語として習ういわゆる標準語を使います。
江原道
ソウルに近い嶺西地方は方言と呼べるほどの抑揚や言葉の違いなどはなく、ほとんどソウルで話されている言葉と変わらないとのとのこと。違いが出るとすれば嶺東地方で、そこで話されている言葉は抑揚や表現が異なるとのこと。
また、嶺東地方では男性には하십시오体、女性には하오体を使うという違いがあるそうです。
日本語 | 標準語 | 江原道方言 |
美味しいです | 맛있어요 | 맛있사 |
はじめまして | 반갑습니다 | 반갑수우 |
どうすれば | 어쩌면 | 우째문 |
忠清道
忠清道の方言の特徴は「ゆったりとした話し方」と言われています。実際には話す速度が遅いのではなく、語尾をのばす傾向があるために全体的にゆったりと話すように聞こえるのだそうです。
日本語 | 標準語 | 忠清道方言 |
今何してるの? | 지금 뭐 하는 거니? | 시방 뭐 하능겨? |
どうしたの? | 왜 그래? | 왜 그랴? |
明日会おう | 내일 보자 | 냘 봐 |
大丈夫です | 괜찮아요 | 됐슈 |
慶尚道
慶尚道の方言は抑揚が強く、音の高低の差が大きいことが特徴として挙げられます。音の高低で言葉の意味が変わる場合もあり、中国語の声調と似た特徴があります。
また、他の地域に比べて言葉のスピードが速く、似ている発音はまとまって一つになって発音される傾向があるそうです。
日本語 | 標準語 | 慶尚道方言 |
何してるの? | 뭐 하니? | 머하노? |
もしもし | 여보세요 | 보소 |
そうしようか? | 그렇게 할래? | 그칼래? |
どうする? | 어떻게 할까? | 우야꼬? |
全羅道
語尾に ~잉、~당께、~디などをつけるのが全羅道の方言の特徴です。
日本語 | 標準語 | 全羅道方言 |
お腹すいた | 배고파 | 배고프다잉 |
それで? | 그런데? | 그런디? |
今行くから | 지금 간다니까 | 시방 간당께 |
どうすればいいかな | 어쩌면 좋을까 | 어찌끄나 |
済州特別自治道
何となく意味の推測できる他の地域の方言と比べて、韓国の人でも「何を言っているのかわからない」「チンプンカンプンだ」と言われるのが、済州島で使われている方言です。
言語学者たちによると、朝鮮半島の陸地から離れた場所にあるために言語の変化があまり起こらず、済州で話されている方言は中世の韓国語と似通った部分が多く残っているそうです。
日本語 | 標準語 | 済州島方言 |
何といっているか | 뭐라고 말하는지 | 무신 거옌 고람 신디 |
わからないでしょう | 모르겠지요? | 몰르쿠게? |
もしもし | 여보세요 | 날봅서 |
勉強してるよ | 공부하고 있어 | 공부하맨 |
本当に何を言っているのかわからないですね…
済州島でも使う人がどんどんと少なくなってきて、消滅の危機なのだそうです。
6つの地域のアンニョンハセヨ
地方 | 方言のアンニョンハセヨ |
京畿道 | 안녕하세요? アンニョンハセヨ |
江原道 | 안녕하시구레이? アンニョンハシグレイ |
忠清道 | 안녕하세유? アンニョンハセユ |
慶尚道 | 안녕하십니꺼? アンニョンハシムニッコ |
全羅道 | 안녕하셨지라? アンニョンハショッチラ |
済州特別自治道 | 안녕하우꽈? アンニョンハウックァ |
なかなかすごい違いがありますね!
まとめ
以上、韓国の地方の方言の特徴と各地域でのアンニョンハセヨをまとめました。
普段の韓国語の勉強では方言まで手が回りませんが、旅行へ行くときなどにその地域のアンニョンハセヨを覚えて行くとコミュニケーションが円滑になるかもしれません^^