【2018年ver.】韓国で流行った最新の流行語・新造語10選

2019年になって少し経ちましたが、総括的な意味で2018年に韓国で流行した流行語(유행어)・新造語(신조어)を調べてみました。

面白い記事を見つけたのでご紹介したいと思います。
TOP10でランキング形式になっているので、それにならって順番に紹介していきますね。

こちらの記事を参考にしています。
[ONE SHOT] 2018 최고의 유행어 ‘소확행’…한국인의 ‘소확행’은 무엇?



第10位 엄근진(オムグンジン)


엄근진とは엄격(厳格)・근엄(謹厳)・진지(真摯)のそれぞれ頭文字を取って並べた言葉です。

意味としては
もの静かで徹底して厳格な態度を見せる人 
へおもに使われる言葉です。

使い方

どんな状況においても顔色一つ変えずに厳格な態度を取っている人のことを言ったり、SNSやメッセンジャー上で真面目な話をしたい場合に文章の前に(엄근진)とつけることも。

良い言葉なのかと思いきや、周囲の状況と違ってひとり真面目すぎることを嘲るという場合にも使われています。

こんな感じで
(엄근진)오늘은 농담 사절 
 (超まじめ)今日は冗談お断り

・왜 혼자만 엄근진?
 なんで一人だけ真面目なの?

 

第9位 평냉(ピョンネン)


평냉とは평양냉면(平壌冷麺)の略語です。

若干、今さら…?と思いましたが、第9位だそうです。

韓国で冷麺を頼むときに
「물냉?비냉?」
(물냉면:水冷麺と비빔냉면:ピビン冷麺)のこと
というように、がっつり省略して聞かれることも多いので、평냉もその流れを汲んでいるんでしょうか…

第8位 무엇?(ムオッ?)


「무엇?」とは言葉そのまま「なに?」という意味です。

呆れてものも言えないという状況や、驚きなどのニュアンスを含んだ言葉。言葉そのままに「これはどういう事?」と聞く場合に使う。

もともとはプロゲーマーの放送で使われ始めたのが起こりで、失敗をするたびに視聴者が「〇〇무엇?」と挑発したことから流行し始めたのだそうです。

使い方

〇〇に入るのは名詞になります。

こんな感じで

오늘 날씨 무엇(今日の天気なに…)

冬なのに急に暖かくなって変だなとか、-15℃とか寒すぎるんだけど…というような意味合いで使う。

 

また、例えば急に自分の中で流行し始めたものに対して、
〇〇 침투력 무엇?
〇〇の浸透力、なに?(すごすぎる)
というようにもよく使われています。

第7位 현타(ヒョンタ)

현타とは
현실자각타임(ヒョンシルチャガクタイム):現実自覚タイム
または、

현자타임(ヒョンジャタイム):賢者タイム
の略語です。

本来の意味では、欲を満たした後にくる虚無感やむなしさを感じる時間のことを指しますが、韓国においては何かに夢中になっていたのに突然醒めて現実に引き戻されてしまうことや、急に鬱々とした気分になってしまうこと等の感情の落差を현타と表現しているようです。

使い方

こんな感じで
갑자기 현타 왔다
突然虚しくなった

거울 볼 때마다 현타 맞음…
鏡を見るたびに現実を突きつけられる…

第6位 존버(ジョンボ)

존버とは
존나게 버티기(ジョンナゲ ポティギ):めちゃくちゃ耐えること
という言葉の略語です。

존나다は「すごい」とか「超」という意味合いですが、スラングなので正直良い言葉ではありません…
知識にとどめておいて、実際には使わないほうがいいかなと思います。

こんな感じで
힘들지만 존버해서 회사 다닐거야
つらいけど耐えて会社に通うよ

 

第5位 TMI(ティーエムアイ)


TMIとは
Too Much Informationの頭文字をとったもので、
必要のない情報まで伝えてくる人や状況のことを指す言葉です。

そのことを揶揄したり非難するニュアンスの他に、自分が話す時に「余計な話かもしれないけど…」という前置きとして使われる場合も多いようです。

使い方

こんな感じで
이거 쓸모없는 TMI다.
これ、役に立たないTMIだな。
(長々とした説明などを見て)

약간 TMI데 그 카페의 케익이 진짜 맛있더라
若干TMIなんだけど、あのカフェのケーキ、めっちゃ美味しかったよ

 

第4位 영미(ヨンミ)

平昌オリンピックカーリング代表チームキャプテン”メガネ先輩”のセリフ、「ヨンミー!」が第4位だそうです。

ちなみにヨンミー!と叫んでいたのはキム・ウンジョンさんだそう。

第3位 인싸(インッサ)

인싸とはinsiderを短くした言葉で、周囲の人とうまく溶け込んでいける人、ノリのいい人のことを指します。

反対の言葉としては아싸(outsiderの略語)周囲とうまくなじめない人、ぼっちという意味になります。

簡単に言うと
인싸:陽キャ
아싸:陰キャ
みたいな感じでしょうか?

 

第2位 갑분싸(カップンッサ)

갑분싸とは갑자기 분위기가 싸해지다:突然雰囲気がしらけという状況を表現したもので、2017年の中ごろに、インターネット上の動画から派生した言葉だそうです。

갑분싸を作り出してしまう人のことを갑분싸메이커(カップンッサメーカー)と言ったりします。

使い方

おもに하다や되다を後につけて使います。

こんな感じで
나의 한마디로 갑분싸됐다.
私の一言で場がしらけた

雰囲気を盛り上げるは「분위기을 살리다」を使います。しらけてしまった場合には「분위기 살려요~(プニギサルリョヨ~)」と言ってみましょう

第1位 소확행(ソファケン)

いよいよ第1位です!

소확행とは소소하지만 확실한 행복(ソソハジマン ファクシラン ヘンボッ):些細だけれど確かな幸せの略語です。漢字で書くと小確幸となります。

富豪になるとか会社を辞めて世界一周旅行に行く!などの大きな夢ではなくて、日常生活で確実に実現可能な小さな幸せのことや、それを追求する生き方を指します。

ちなみに記事によると55000件のデータから調査した韓国の方の소확행の上位3つは

第1位 読書
第2位 旅行
第3位 映画

だそうです。確かに日常にこの3つがあれば幸せな気分になれますよね。

まとめ

以上、2018年韓国の流行語・新造語をまとめました。
日本もそうですが、日々いろいろな言葉が誕生していて興味深いですね。

韓国語のスラングや略語についてはこちらの記事でもまとめています。

そういう意味だったのか!韓国語の略語・スラングの世界

2018年8月9日