アンニョンハセヨ!
このページでは「!」や「?」をはじめとする韓国語の文章符号について解説していきます。
少し長いのでPart1とPart2の二つに分けてご紹介します。
韓国の国立国語院発行の韓国語文規定法を参考に記述をしており、使い方のルールについても説明をしていますので、文章作成の際などにお役立てください!
韓国語の文章符号一覧表Part1
パっと確認できるよう、韓国語の文章符号と簡単な使い方の説明を掲載した一覧表を作成しました。
細かい使い方についてはこの次の項目からの各符号別の解説をご確認ください。
句点:마침표(.)
마침표(マチムピョ)とは句点・ピリオドのことで、文章の最後につける記号です。日本語で言う「。」と同じ働きをするものになります。
<使い方>
(1)叙述、命令、請誘などを表す文章の最後に書く。
・젊은이는 나라의 기둥입니다.
若者は国の柱です。
・제 손을 꼭 잡으세요.
私の手を必ず掴んでください。
・집으로 돌아갑시다.
家に帰りましょう。
・가는 말이 고와야 오는 말이 곱다.
行く言葉が美しければ 来る言葉が美しい
直接引用した文章の最後に마침표を付けることを原則とするが、付けなくても許容される。
彼は「いますぐ発とう」と言いながら荷物を準備した。
原則:그는“지금 바로 떠나자.”라고 말하며 서둘러 짐을 챙겼다.
許容:그는“지금 바로 떠나자”라고 말하며 서둘러 짐을 챙겼다.
用言の名詞形や名詞で終わる文章には마침표を付けることを原則とするが、付けなくても許容される。
結果にこだわらず最後まで最善を尽くすこと。
原則:결과에 연연하지 않고 끝까지 최선을 다하기.
許容:결과에 연연하지 않고 끝까지 최선을 다하기
新入社員募集のための企業説明会開催。
原則:신입 사원 모집을 위한 기업 설명회 개최.
許容:신입 사원 모집을 위한 기업 설명회 개최
(2)アラビア数字だけで年月日を表現する時に마침표を書く。
・1919. 3. 1.
・10. 1.~10. 12.
(3)表題や標語(スローガンなど)には마침표を付けない。
・꺼진 불도 다시 보자
消した火もまた見よう(再確認しよう)
・압록강은 흐른다
鴨緑江は流れる
※1946年に李弥勒が発表した小説で、韓国の教科書にも収録されている有名な作品だそうです。
疑問符:물음표(?)
물음표(ムルムピョ)は?マークのことで、疑問を表すときに使われる記号になります。
<使い方>
(1)疑問文や疑問を表す語句の最後に書く
・점심 먹었어?
お昼ご飯食べた?
・이번에 가시면 언제 돌아오세요?
今回行かれたら、いつ戻るのですか?
一つの文章の中にいくつかの選択的な質問が続く場合は、最後の問いにのみ使い、独立した問いかけの時はそれぞれの問いの後ろに書く。
・너는 이게 마음에 드니, 저게 마음에 드니?
あなたはこれが気に入ったの、あれが気に入ったの?
・숙소는 편하셨어요? 음식은 입에 맞으셨고요?
宿は快適でしたか?食べ物は口に合いましたか?
疑問の程度が弱い時は물음표の代わりに마침표(.)を打つことができるが、疑問の程度は書き手の意向によるため、どちらでも可能。
・도대체 이 일을 어쩐단 말이냐./말이냐?
一体このことをどうすればよいのか。
・이것이 과연 내가 찾던 행복일까./행복일까?
これが果たして私が探していた幸福だろうか。
ただし、タイトルや標語には原則として물음표を使わないという決まりがあります。
(特別な意図や効果を示そうとする時は、例外的に물음표を使うこともあります)
・ 역사란 무엇인가
歴史とはなにか
感嘆符:느낌표(!)
느낌표(ヌッキムピョ)は感嘆文や感嘆詞の最後に書くビックリマークのことです。
<使い方>
(1)感嘆形の終結語尾が書かれた文章の最後には느낌표を使う。感嘆詞だけで感情を表す場合も、その最後に느낌표を使う。
・꽃이 정말 아름답구나!
お花が本当に美しいですね!
・어이쿠!
あらら!
・이야! 정말 멋지구나!
いやぁ!本当に素敵ですね!
感嘆の程度が弱い時はの느낌표代わりに마침표(.)を打つことができるが、感嘆の程度は書き手の意向によるため、どちらでも可能。
(2) 特に強い感じを表す語句、平序文、命令文、請誘文に書く。
・청춘! 이는 듣기만 하여도 가슴이 설레는 말이다.
青春!これは聞くだけで胸がときめく言葉だ。
・지금 즉시 대답해!
今すぐ返事しなさい!
・앞만 보고 달리자!
前だけ見て走ろう!
(3)疑問の言葉で驚きや抗議の意を表す場合に使う
・이게 누구야!
久しぶり!(ばったり友達に会いびっくりしつつも嬉しい様子)
・내가 왜 나빠!
なんで私が悪いんだ!
コンマ:쉼표(,)
쉼표(シュィムピョ)は쉬다(休む)という言葉から来ている通り、休止符・コンマのことを表します。
쉼표だけで用法が15個あるので、その内3つを抜粋してご紹介します。
<使い方>
(1) 同じ資格の語句を列挙する時、その間に書く。
・충청도의 계룡산, 전라도의 내장산, 강원도의 설악산은 모두 국립 공원이다.
忠清道の鶏龍山、全羅道の内蔵山、江原道の雪岳山はすべて国立公園です。
(2) 呼んだり答えたりする言葉の後に書く。
・지은아, 이리 좀 와 봐.
チウン、ちょっとこっちに来てごらん。
・네, 지금 가겠습니다.
はい、今行きます。
(3)倒置文で倒置された語句の間に使う。
・이리 오세요, 어머님.
こちらにお越しください、お母様。
中黒:가운뎃점(ㆍ)
가운뎃점(カウンデッチョム)は日本語では中黒や中点と呼ばれる文章符号の一つです。
<使い方>
(1) 列挙する語句を一定の基準でまとめて表す時に使う。
민수ㆍ영희, 선미ㆍ준호가 서로 짝이 되어 윷놀이를 하였다.
ミンス·ヨンヒ、ソンミ·ジュノが互いにペアになってユンノリをした。
(2) 対になる語句の間に使う
우리는 그 일의 참ㆍ거짓을 따질 겨를도 없었다.
私たちはそのことの真実·嘘を問いただす暇もなかった。
하천 수질의 조사ㆍ분석
河川水質の調査·分析
우리는 그 일의 참 거짓을 따질 겨를도 없었다.
하천 수질의 조사, 분석
(3) 共通成分を減らして一つの語句にまとめるときに使う。
상ㆍ중ㆍ하위권
上·中·下位圏
금ㆍ은ㆍ동메달
金·銀·銅メダル
コロン:쌍점(:)
쌍점(サンジョム)はコロンのことです。
<使い方>
(1) 見出しの次に該当項目を挙げたり説明を付ける時に使う。
문방사우: 종이, 붓, 먹, 벼루
文房四友:紙、筆、墨、硯
일시: 2014년 10월 9일 10시
日時:2014年10月9日10時
(2) 戯曲などで対話内容を提示する時に話す人と話した内容の間に書く。
김 과장: 난 못 참겠다.
金課長:もう耐えられない。
아들: 아버지, 제발 제 말씀 좀 들어 보세요.
息子:父さん、どうか僕の話を聞いてみてください。
(3) 時と分、章と節などを区別する時に使う。
오전 10:20(오전 10시 20분)
午前10:20(午前10時20分)
(4) 依存名詞「대」が使われる場所に使う。
65:60(65 대 60)
65対60
청군:백군(청군 대 백군)
青軍対白軍
スラッシュ:빗금(/)
빗금(ピックム)は斜線・スラッシュのことです。
<使い方>
(1) 対比される2つ以上の語句をまとめて表す時、その間に使う。
먹이다/먹히다
食べさせる/食われる
남반구/북반구
南半球/北半球
(2) 基準単位当たりの数量を表示する際に、その数量と基準単位の間に使う。
100미터/초
100メーター/秒
1,000원/개
1000ウォン/個
(3) 詩の行が変わる部分であることを表す時に使う。
산에 / 산에 / 피는 꽃은 / 저만치 혼자서 피어 있네
山へ / 山へ / 咲く花は / あんなに一人で咲いているね。
引用符:큰따옴표(“ ”) , 작은따옴표(‘ ’)
引用するという意味の따오다から来ているとおり、引用符のことを따옴표(タオムピョ)と言います。
2つの引用符について解説していきます。
큰따옴표/クンタオムピョ(“ ”)
二重引用符のこと。큰は大きいという意味。
<使い方>
(1) 文章の中で直接対話を表示する時に使う。
“어머니, 제가 가겠어요.”
“아니다. 내가 다녀오마.”
“お母さん、私が行きます。”
”いいえ。私が行ってきましょう。”
(2) 言葉や文を直接引用する時に使う。
나는 “어, 광훈이 아니냐?” 하는 소리에 깜짝 놀랐다.
私は”あ、クァンフンじゃない?”という声にびっくりした。
작은따옴표/チャグンタオムピョ(‘ ’)
引用符のこと。작은は小さいという意味。
<使い方>
(1) 引用した言葉の中にある引用した言葉を表す時に使う。
그는 “여러분! ‘시작이 반이다.’라는 말 들어 보셨죠?”라고 말하며 강연을 시작했다.
彼は”皆さん!‘始まりが半分だ。’という言葉を聞いたことがありますよね?”と話し講演を始めた。
(2) 心の中で言った言葉を書く時に使う。
‘이번에는 꼭 이기고야 말겠어.’ 호연이는 마음속으로 몇 번이나 그렇게 다짐하며 주먹을 불끈 쥐었다.
「今回は必ず勝ってみせる。」ホヨンは心の中で何度もそのように誓って拳を握った。
カッコ:괄호( ) , { } , [ ]
かっこについては下記の3つの種類があります。役割や働きを解説したいと思います。
소괄호(ソグァロ/小括弧 )
중괄호{チュングァロ/中括弧 }
대괄호[デグァロ/大括弧]
소괄호(ソグァロ/小括弧 )の使い方
(1) 注釈や補足的な内容を付け加える時に使う
・니체(독일의 철학자)의 말을 빌리면 다음과 같다.
ニーチェ(ドイツの哲学者)の言葉を借りれば次の通りだ。
(2) 自国語表記と原語表記を合わせて表示する時に使う
・기호(嗜好), 자세(姿勢) ,커피(coffee), 에티켓(étiquette)
(3) 省略できる要素であることを表す時に使う
・광개토(대)왕은 고구려의 전성기를 이끌었던 임금이다.
広開土(大)王は高句麗の全盛期を導いた王です。
(4) 戯曲など対話を書いた文で動作や雰囲気、状態を表わす時に書く
・현우: (가쁜 숨을 내쉬며) 왜 이렇게 빨리 뛰어?
ヒョヌ:(息を切らしながら)何でこんなに速く走るんだ?
(5) 内容が入る場所であることを表す時に使う。
・우리나라의 수도는 ( )이다.
我が国の首都は( )だ。
(6) 項目の順序や種類を表す数字や文字などに書く。
・사람의 인격은 (1) 용모, (2) 언어, (3) 행동, (4) 덕성 등으로 표현된다.
人の人格は(1)容貌、(2)言語、(3)行動、(4)徳性などと表現される。
중괄호{チュングァロ/中括弧 } の使い方
(1) 同じ範疇に属する様々な要素を縦にまとめて表示する時に使う。
(2) 列挙された項目のいずれかが自由に選択できることを示すときに使う。
・아이들이 모두 학교{에, 로, 까지} 갔어요.
子供たちがみんな学校{へ、に、まで} 行きました。
대괄호[デグァロ/大括弧]の使い方
(1) 括弧内に括弧を書く必要がある場合に外側の括弧として使う。
・어린이날이 새로 제정되었을 당시에는 어린이들에게 경어를 쓰라고 하였다.
[윤석중 전집(1988), 70쪽 참조]
子供の日が新しく制定された当時は、子供たちに敬語を使うように言った。
[ユンソクジュン全集(1988)、70ページ参照]
(2) 固有語に対応する漢字語を一緒に表示する時に使う。
・나이[年歲] 낱말[単語] 손발[手足]
(3) 原文の理解を助けるため説明や論評などを付け加える時に使う。
・그것[한글]은 이처럼 정보화 시대에 알맞은 과학적인 문자이다.
それ[ハングル]はこのように情報化時代に適した科学的な文字だ。
まとめ
意味の関連する動詞から「~표」とつけられているものも多いので、覚えるヒントになりそうだなと感じました。
ただ、やっとこれで半分なので、もしよろしければPart2も見てみて下さい・・・!
それでは、안녕히 계세요~!