韓国語の分かち書きのルールを覚える!

アンニョンハセヨ!
本日は韓国語の分かち書きのルールについてやっていきたいと思います。



分かち書きとは?

韓国語では文の間にスペースを入れて、文章の意味を分かりやすくします。
それを「分かち書き(띄어쓰기)」と言います。

分かち書きのルール

分かち書きにはいくつかのルールがあります。
知っていると迷わず文章を書けるようになりますので、ぜひ覚えておきましょう!

 

1.助詞は分かち書きしない

助詞は「~を」「~は」「~と」など、主に名詞の後についてその語と他の語との関係を示したり、その語に一定の意味を添えたりするものです。

韓国語の助詞の一部

韓国語発音日本語
는/은/ウ~は
를/을/ウ~を
가/이ガ/イ~が
와/과ワ/グァ~と
~の
~も
~に(物・場所)
에게エゲ~に(人)
로/으로ロ/ウロ~へ・~で(方向・手段)

助詞は分かち書きをせず、必ず名詞などの後につきます。

ご飯を食べました。

〇 밥을 먹었어요
✖ 밥 을 먹었어요

 

2.姓名は分かち書きしない

日本語だと名字と名前の間を空ける場合もありますが、韓国語では人名は基本的に分かち書きをしないのがルールになっています。

キム・スミ

〇 김수미
✖ 김 수미

ただ、分かち書きをしないとわかりにくい名前については間にスペースを入れます。

독고 진(トッコ ジン)
황보 준(ファンボ ジュン)
서문 민(ソムン ミン)

韓国の名字は「김(金)」「박(朴)」「임(林)」など、一文字のものが圧倒的に多いのですが、実は上記のように名字が2文字の場合もあります。「독고(獨孤)」、「황보(皇浦)」、「서문(西門)」など。

その場合は、どこまでが姓で、どこからが名前なのかをはっきりさせるために分かち書きをします。

 

3.呼称や役職は分かち書きをする

先程、名前については基本的に分かち書きをしないと説明をしましたが、名前につく「~さん」や「~部長」などの呼称や役職については分かち書きをするというルールがあります。

呼称・役職の一部

韓国語読み方日本語
さん
선생ソンセン先生
박사博士
과장クァジャン課長
부장プジャン部長
사장サジャン社長
장군チャングン将軍
※目上の人を呼ぶときには必ず役職名のあとに~님をつけます。
例:선생님,부장님,사장님

パク・ミヨン先生

〇 박미연 선생님
✖ 박미연선생님

 

4.単位は分かち書きする

「~匹」「~枚」「~個」などのものを数える単位は分かち書きをします。

単位の一部

韓国語読み方日本語
마리マリ
チャン
ミョン
クォン
ポン
チャン
服一着

〇 옷 한 벌
✖ 옷 한벌

例外

ただ、例外として
順序を表す時や数字と合わせて使われる場合には分かち書きをせずに使うこともできます。

例:
〇 2018년 11월 5일
→2018 년 11 월 5 일と書かなくてよい

〇 12시 35분 50초
→12 시 35 분 50 초と書かなくてよい

 

5.補助用言の分かち書き

補助用言とは「知っている」「見ていく」「行ってもらう」など別の動詞の後について意味を補う動詞のこと。

韓国語の補助用言は分かち書きをする原則があるものの、分かち書きをしなくても許容されるというルールがあります。

韓国語の補助用言一部

原則許容日本語
날아 간다날아간다飛んでいく
먹어 버렸다먹어버렸다食べてしまった
줄어 간다줄어간다減っていく
알아 둔다알아둔다知っておく

6.固有名詞や専門用語の分かち書き

人名以外の固有名詞(学校名など)や専門用語については原則分かち書きをしますが、分かち書きをしない場合でも許容されます。

原則許容日本語
서울 대학교서울대학교ソウル大学
한국 방송 공사 경영 기획 본부 경영 평가실 한국방송공사 경영기획본부 경영평가실 韓国放送公社 経営企画本部 経営評価室
급성 골수성 백혈병급성골수성백혈병急性骨髄性白血病

これは一つ一つ分かち書きをすると、一つの言葉のまとまりとして認識されにくいという側面があるために、分かち書きをしないものでもOKということになっています。

固有名詞や専門用語については、むしろニュースやネットなどを見ていても原則のほうを見かけることの方が少なく、つかわれているのは意味として伝わりやすい“許容”のほうが殆どだと思います。

 

以上、韓国語の分かち書きのルールでした。
私も長らく“何となく”でやってきてしまいましたが、しっかりとしたルールを知ると迷うことなく文章が書けたりします。

ぜひ分かち書きのルールを覚えてみて下さいね^^